【不動産投資と比較してみる】さまざまな投資のメリット・デメリット

Japan Synergy System Management Style&Policy

「将来に向けて投資を始めたい」と考える人、最近、特に多いですよね。
そんな方からよく「株とか信託とか色々あるけど・・・どれがいいの?」や「できるだけ損をしないようにするにはどう選べばいいの?」というようなお尋ねをいただきます。

確かに、投資と一口に言っても株やFXから不動産までいろいろありますよね。
どれを選ぶか・・・というとき、大事なのは投資をする目的です!と、ここまではよく聞きますよね。では目的によってどの投資案件を選ぶべきかなのか・・・・・?
実は投資を始める難しさはここに集約されていると言っても過言ではありません。

投資を確実に成功させるには、
目的をどこまで、目標となる金額や期間をどのくらい、
「具体的に」設定できるかということにかかっています。

今回は、投資案件の種類と特徴、メリット・デメリットを説明しますが、ここにご紹介するものは投資案件それぞれの一般的な性質というようなものです。実際の商材には、例えば購入する規模や購入する時期によって、大きく性質が変わる場合もありますので、あくまでも参考にする程度にお考えください。

まず、投資で得る利益は大きくわけて2種類あります。

キャピタルゲイン(売却益)とインカムゲイン(運用益)

キャピタルゲイン(売却益)は投資対象の購入時と売却時の差額が収入となります。インカムゲイン(運用益)は購入した投資対象が継続的に収入を発生させるものを言います。

上の表を見ると分かりますが、投資商材の多くを占める‘金融商品’は、基本は「キャピタルゲイン」のみが収入として発生します。簡単に言えば「安く買って高くなったら売る」です。

一方、不動産物件は運用して利益を出すインカムゲインを収益として想定することが大前提で、さらに売却益としてのキャピタルゲインが期待できます。

こうやって見ると不動産投資が一番良さそう!となりますが、冒頭で言ったように、目的・規模・時期などで、効果的かどうかはまったく変わってしまうのです。どの投資案件にも特徴がありメリット・デメリットがあるので、ひとまず、ざっくり把握しましょう。

株の特徴とメリット・デメリット

●株式投資のメリット:2つの収入
投資というとおそらく誰しもが思い浮かべる代表が株式投資ですよね。この株式投資の場合は、株式市場で高値を付けそうな株を購入し、適切なタイミングで売却することで利益を得ます。これが株式投資におけるキャピタルゲイン(売却益)です。

例えば、1株7000円のA社の株を200株購入し、一年後に1株8000円に値上がりした場合

7000円×200株=140万円
8000円×200株=160万円

で一年後に株を売却すれば20万円の利益が出ます。ポイントは売却を確定した時に初めて利益を手にすることができる、ということです。

株の場合、ネット上で申し込めばすぐに買えるし、売却することができます。「売り」に出した場合、買い手がいなければ現金変換はできませんが、大暴落など、よほどのことが無い限り買い手が見つからないことはないです。これが不動産の場合物件を売りたいからと言ってすぐに買い手が見つかるわけではないです。立地や値段、築年数などいろんな条件を満たす必要があります。さらに手続きがあるため、「今すぐ売却」ということは難しいです。

株にはもうひとつ、インカムゲイン(運用益)を得られるという側面もあります。そもそも株とは会社の権利書のようなものです。会社が運営資金確保のため権利書を売りに出し、買った人(いわゆる株主)からお金をもらう。その後、会社は利益の一部を株主に配当として還元します。これが株式投資におけるインカムゲイン(運用益)です。

株式投資のメリットして配当と呼ばれるインカムゲインがあることが株式投資をする方にとっては大きな魅力のようです。おおむね株価に対して年に数%を利息としていただけます。

●株式投資のデメリット
株のデメリットとしては「相場が変動しやすいので短期で利益を手に入れることもあるが、損益を出すこともある」ということです。株式は会社に対する信用(投資家によるここなら儲かるという思惑)で値段が決められているためさまざまな要因で急変動することも珍しくありません。また配当の割合はよくて5%、多くは1~2%が多く、また業績次第の変動で配当の割合は変化します。

一方不動産は現物のため相場が急に変動することは少ないです。

株は短期で利益を得ることできるのが特徴。ただし相場を読むのには経験が必要です。

FX(外国為替証拠金取引)の特徴とメリット・デメリット

FXはドルやユーロ、人民元など外貨通貨を売買して利益を得る金融商品です。
株と似ていますがFXの方がハイリスク・ハイリターンです。理由はFXは「レバレッジ」の倍率を非常に高く設定できるからです。

レバレッジとは投資元金の何十倍も投資できるシステムです。例えば100万の資金でも2500万円分投資が可能です。元手が少なくても高利益を狙えますが、逆に落ちた時の反動もでかいです。自分の知り合いはFXで1500万円ほど溶かしていました。FXは25倍までレバレッジが可能で株式投資は3倍までです。

FXは株と同じく相場を予想し売買によって利益を得ますが、ハイリターンを得るにはレバレッジを上手く活用する必要があります。ハイリスクハイリターンなのがメリットでありデメリットでもあります。‘少額から始められる〜’などの始めやすさはありますが、リスクの大きさを含めて、投資の玄人(くろうと)向きかもしれません。

※スワップポイントについて
FXは基本キャピタルゲインで儲けるタイプの投資ですが、FXにもインカムゲインに似た仕組みはあります。それが「スワップポイント」です。スワップポイントとは、2つの通貨の金利差のことをいいます。たとえば日本の金利は年0.5%です。1年間保有すると0.5%の利子がつきます。しかし日本の金利は世界的に見てもかなり低いです。米ドルなら2.0%、ユーロは4.0%、豪ドルは7.25%、南アフリカランドはなんと11.5%という高金利です。この2通貨間の金利差をスワップポイントというのですが、FXでは低金利の通貨を売却。高金利の通貨を購入。そのポジションを維持すると、維持した金額と期間分のスワップポイント(金利差による収支差)を受け取ることができます。米ドルなら日本円との金利差は1.5%です。1万ドルの買いポジション(100万円で1万ドルを買った)を1年間維持すると、15,000円の金利差を受け取れるわけです。ただし、スワップポイントはただの「金利差」なので逆に支払うケースも有りえます。高い金利の通貨を売却して安い金利の通貨を購入した場合ですね。幸い日本円は世界通貨からみて金利がぶっちぎりに低いので円を売って外国通貨を購入する分にはまずスワップポイントでマイナスは出ません。

●FX投資のメリット
少額から始められることが最大のメリットと言えますが、実際に「儲ける」ためにはかなりの知識と経験、さらに為替の変動に左右されるため‘運’も大きく影響します。証券などとは異なり、通貨そのものは価値が0になることは考えにくいため基本的には極端なリスクはない投資です。しかしFX投資の醍醐味とも言える‘高レバレッジで運用’する際は、リスクも当然大きくなります。

●FX投資のデメリット
基本的な性質は、短期運用に向いている投資なので、長期的に資産を増やすという視点には向きません。なんといってもハイリスクハイリターンの投資商材なので、かなりの知識と経験が必要です。最近はAIによる自動取引も人気ですが、極端な値動きの起きる経済リスクや災害などのリスクにどれだけ対応できるかは未知数です。

国債など債権の特徴とメリット・デメリット

債券とは国、地方公共団体、会社等が民間からお金を借りるときに発行する証明書のようなものです。通常借金をする時は借りた事実、額を証拠として残すため借用書を書くと思います。

株は会社の権利書でしたがこちらは借用書になります。特に国が発行する債権を国債。株式会社が発行するのが社債です。日本は900兆円くらい借金がありますよね。それを債権として発行しているのです。この債権ですが、国内はもちろん海外の公的機関も発行しています。

債権は最初に借りたお金を返す時期を決める必要があり、この期限を満期といいます。満期にはお金を全額返金し、さらに借りている間は毎年使用料として利息を払う必要があります。

国債の発行元が倒産しなければ満期に全額返金+一定の利子が得られるメリットがあります。

●債権投資のメリット
とくに個人向け国債は比較的安く購入でき、元本割れのリスクが非常に低いため、安全に運用できるのが大きな魅力です。 その反面、金利が低いというデメリットもありますが、まずは「堅実な投資からはじめたい」という初心者の方にとって、投資しやすい金融商品といえます。

●債権投資のデメリット
償還時まで保有していた場合、額面が戻ってくるのが債券です。逆に言うと、償還を迎える前に売却できるため、市場価格が購入時の金額よりも低いと損失が発生します。政策金利が引き上げられた時や資金需要の豊富な好景気の時などで金利の上昇が続き、購入時の金額が額面より高い場合、売却をすると売却損が発生します。
最大のリスクは債務不履行(デフォルト)です。債務不履行になると、額面分の金額が戻ってこず、償還までに受け取れるはずの利子も受け取れなくなります。
債券は、金利低下時に強い金融商品のため、金利上昇に弱いのがデメリットです。

金の特徴とメリット・デメリット

金投資・・と言っても実際は金は資産としてずっと保管しておくという面が強いです。

金は株やFXとは違い急な価格の変動起きにくいので短期間で利益を得ることはほとんどできません。株なら企業が成長したり上場したりのタイミングで1年で数倍の価値になることもありますが金の動きは少ないです。また不動産のように継続的に収入を生むこともないです。

なので金は利益を生む、ということより他の投資で儲けたお金の相場変動の少ない保管場所として最後に購入する資産保有目的に有効です。

会社に依存する株。外国の国の情勢に依存する外貨取引(FX)、国や会社の借金である債権は世界情勢の変化(テロや紛争、戦争)次第で最悪無価値になる可能性があります。それに対して世界共通の価値がある金は無価値になることがないです。

●金投資のメリット
なんといっても、インフレに強いことがメリットです。つまり物価が上昇している局面では価値が上がります。金は埋蔵量に限りがあり、無価値になることがない

●金投資のデメリット
不動産や他の金融商品と違い利息や配当を生まないことに加えて、現物をどのように保管するか=実際の保管場所についても気を配る必要が出てくる点です。

仮想通貨の特徴とメリット・デメリット

みなさんも一度は耳にしたことがあるのでは、と思いますが、仮想通貨で最も有名なのはビットコインです。2017年の始めには1ビットコイン=13万ほどだったものが12月には220万まで高騰しました。10倍以上になったため、億り人が続出してニュースにもなりました。

仮想通貨とはインターネット上で使える通貨の総称です。「暗号通貨」や「デジタル通貨」などさまざまな呼ばれ方があります。それぞれの通貨が、取引所と呼ばれる専門のサービスを介して、円やドル・ユーロ・人民元などの通貨と交換できます。仮想通貨が円やドルなどの既存の通貨と違うのは国の中央銀行などに代表される公的な発行主体や管理者が存在しない、つまり、通貨の価値を保証する主体がいないことです。例えば円は日本の通貨で円の急な価格変動は日本経済のパニックの原因となるため国がインフレやデフレがおきないよう調整をします。対して仮想通貨は、管理する主体がないため投資家による煽りや暴騰するという情報によって急な価格変動が非常に起きやすいです。

仮想通貨は完全に売却益(キャピタルゲイン)で儲けを出すタイプで利息はつきません

●仮想通貨のメリット
株やFX以上に変動が大きく稼げるチャンスがあります。有名なビットコインの他にもアルトコイン、草コインと呼ばれる新種のコインが続々と作られているため投資先が豊富です。

●仮想通貨のデメリット
急な価格変動が激しいことがしばしばあります。特定の仮想通貨のチャート変動を煽る人が多く、かなりITリテラシーがないとついていくのが大変かもしれません。

不動産の特徴とメリット・デメリット

不動産投資とは貸賃住宅などの物件を購入し、家賃収入などの運用益(キャピタルゲイン)と売却益(キャピタルゲイン)を得ることができます。

「サラリーマン大家」などの言葉もよく聞くようになりましたが、実際、2020年くらいからサラリーマンの方が多く選択するようになった投資商材です。

ここまで説明した金融商品になく、不動産だけにあるポイントがあります。ここが、サラリーマンの方にとって大きな魅力なのでしょう。

●不動産のメリット
<節税効果>
不動産の運営は事業としてみなされるため、減価償却費やローン金利分を経費として計上できます。また相続税にも効果があります。

<自己資金が少なくても始められる>
例えば株やFXで500万投資するなら、手もとに500万の資金が必要です。(レバレッジで500万を5000万として投資はできるけど500万必要なのは変わりない)

不動産は融資を受けることが可能で、物件価格の10%~20%の頭金、例えば3000万の物件なら頭金300万ほどでの購入することも可能です。さらにある一定の属性があり、収支計画を立てて説明できればフルローン(自己資金0)での投資も可能です。

<インフレに強い>
金の項目でも説明しましたが現物+需要が常にあるため急な価格変動が少ないです。株やFXは10年後価値が何十倍になる可能性がありますが0の可能性もあります。

不動産は(よっぽどの災害などがない限り)無価値になることがありません。

●不動産のデメリット
<運用益は短期間で利益を出すのが難しい>
長期保有前提なので家賃収入で1年以内に1000万!は難しいです。ただし、売却益狙いであれば古い物件を安く購入しリフォームして高く売る、といったことも可能です。

<すぐに資金に替えることが難しい>
株やFXは取引所に出せば売り手が見つかります。不動産は売りに出しても見つかるまで時間がかかるし、条件次第で見つからないこともあります。

<災害>
他の金融商品と違い建物という現物なので地震など災害時には物自体が無くなる可能性があります。

不動産は長期的な運用で利益を得ることができる反面、短期間での利益は株やFXの爆発力に劣ります。

太陽光(FIT付)の特徴とメリット・デメリット

個人向け投資としての太陽光発電は、FITと呼ばれる固定価格買取制度(再エネ特措法)によって成立している投資商材です。このFIT制度は、投資する方が購入した太陽光発電所が発電した全量を、大手電力会社が20年間にわたり、毎月、決められた単価で購入しなければならない、というものです。この制度は2012年から始まり、現在も続いていますが、2020年度以降は制度の改正で、個人向けの商材と捉えることは難しくなりました。

つまり、20年間、‘お客様と販売単価を保証する’という性質の投資商材です。

●太陽光発電投資のメリット
基本的に長期的な運用益を狙うもので、制度を定めた法律により20年間はまったく安定した収益が上がります。サラリーマンは金融機関からの融資も受けやすいため、実質手出し0で太陽光発電所オーナーになることも可能です。

●太陽光発電投資のデメリット
お客様も単価も、法律で定められているため、安定している反面、大きな儲けにはなりません。事実上の‘金利が高い預貯金がわり’や‘働きながらもらえる年金がわり’と考える方が大半です。20年後、FIT期間が終了した時点で、それ以後どうするかを考えておくことが必要です。また、多くの個人投資向け太陽光設備は土地代の安い山肌などに設置されているため、設備そのものに価値はないと思った方がいいでしょう。

投資案件と目的別

  • 長期に渡って不労所得(権利収入)を得たい→不動産、債権
  • 短期的に投機(キャピタルゲイン)で稼ぎたい→株、FX、仮想通貨
  • 資産(主に老後のため+年金フォロー)を作りたい→不動産
  • 節税対策をしたい→不動産
  • 余剰資金を資産に変えたい→金、不動産
  • 元手なしで運用したい→不動産
  • インフレ対策→金、不動産

どの投資方法にもリスクは必ずあります

各投資案件について特徴を説明しましたがどの方法にもメリットがあり、リスクもあります。

なので自分の目的にあった手段をとりましょう。また未経験で投資する前に本やセミナーなどできちんと知識を見につけて、最初は小さく投資を始めることが大切です。

弊社では、現在非常に希少なプレミアム案件化しつつある「2019年FIT付太陽光発電投資」も開発予定があります。もしご興味がおありでしたら、以下から弊社の再エネ投資部門・太陽光リンクスのサイトがのぞくことできますのでお試しください。↓
https://links-js-system.net

タイトルとURLをコピーしました