2020年以降の「リスク」の正体。

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・現代の「リスク」は大きく変貌した!?

投資と聞くと、多くの方が「リスク」というコトバを思い浮かべます。

「リスク」とはなんでしょう?
資産形成や資産運用のご相談の際にテーマとなる「リスク」は、もちろん「損」のことです。一般論として、確かに投資には「リスク」がつきものとよく言われます。あまりにカンタンに口にされることが多いため、すでに‘常識’のようになっているとも言えます。

この「リスク」。実は近年、その意味が変わりつつあるということはご存知でしょうか?
その中身を理解するために、ここで、日本人の平均寿命に目を移してみましょう。

・日本は長寿大国に。すなわち私たちの‘老後’は長くなりました。

2017年の世界銀行の統計によると、日本人の平均寿命は84.10歳です。これは米国の78.54歳、中国の76.47歳をしのぎ、先進諸国の中でNo.1の高さです。

2019年の厚生労働省発表の最新データによると、男性の平均寿命は81.25歳、女性の平均寿命は87.32歳で、1970年以降ずっと伸びています。また、自立して生活できる年齢を指す「健康寿命」は16年時点で女性は74.79歳、男性は72.14歳。平均寿命とは大きな開きがあります。さらに総人口に占める65歳以上の人口(高齢化率)が、7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼びます。日本は、2007年に超高齢社会へと突入しました。今後も高齢化率は高くなり、2025年には約30%、2050年には約40%に達すると言われています。…平均寿命が延びることは喜ばしいことではありますが、一方で、私たちの‘老後’も長くなります。すなわち、老後に必要なおカネが多くなっていることを意味します。

・今後の最大の‘損失’は、「何もしないこと」

本当の「リスク」とは、老後の暮らしが資金的に不安なのに、なんの準備もしない・できないこと、つまり、健康なのにおカネがない状態に100%なってしまう「リスク」を抱え込むことです。一歩、踏み込んでお答えしましょう。‘今の生活に精いっぱいで投資する余裕がない’あなた。まったく間違っています。「余裕がないからこそ、投資する必要がある」のです。

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